ビジネス書ばかり読んでても成果が出ない時に読むべき本とは?

ビジネス書を読むことは、ビジネスに関わるリテラシーを高めるうえで必須と言えます。
しかし、実際のビジネスシーンではビジネス書には書いていない状況が起こり得ますね。
このような場合、ビジネス書だけを読んでいても対応できません。

そこで、本日は、山口周さんの
「外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術」

を紹介します。

この著書で山口さんは、リベラルアーツ(いわゆる一般教養ですね)の重要性を説いておられます。
一見ビジネスとは何ら関わりがなく、ビジネスに直結するとは言い難いリベラルアーツですが、
未知の状況を打開するヒントが得られることがあるそうです。
その根拠として、山口さんが接してこられたリーダーが読む本には、リベラルアーツ関連が多いことをあげられています。

では、どのようにリベラルアーツを活かすのか?
使い方の鍵は、「抽象化」です。
抽象化とは、「細かい要素は捨ててしまい、本質的なメカニズムだけを抽出する(136ページ)」とあります。

具体例として、134ページ~137ページの記載を引用して説明します。
「アリ塚には一定程度遊んでいるアリがいないと、緊急事態に対応できずに全滅するリスクが高まる」との知識が得られた場合、
例えば、「平常時の業務量に対して処理能力を最適化してしまうと、大きな環境変化が起こったときに対応できず、組織は滅亡してしまう?」
と抽象化します。
なお、抽象化はあくまで仮説であって確かさにはバラツキが生まれます。

では、リベラルアーツを修めるために読むべきカテゴリーとは?
山口さんは以下の7つを挙げておられます(97ページ~101ページ)。

1.哲学(近・現代思想)
2.歴史(世界史・日本史)
3.心理学(認知・社会・教育)
4.医学・生理学・脳科学
5.工学(含コンピューターサイエンス)
6.生物学
7.文化人類学

わたくしも、文化人類学あたりから読んでみようと思いますよ。
もし、ビジネス書を読んでいるのに行き詰まりを感じるよう出たら、
息抜きがてらにリベラルアーツ関連の本を読んでみてはいかがでしょうか。