旅に出た当時の自分の状況

旅に出た当時の自分の状況についてお話しします。
当時、研究職を辞めて会社に転職して4年が経過していました。

研究者の時は、
上司から信用され、自分が好きなように仕事を出来ていました。
例えば、
大学院生の研究テーマを考えて指導したり、
技官の面倒をみたり、
自身も実績も挙げてアメリカ癌学会から賞を貰い、
研究室内での裁量も与えられていました。

もちろん、労働時間も長く、
日々精神的なプレッシャーと負荷の高い肉体労働とで大変な仕事でしたが、
自分が新たなサイエンスの歴史を作るんだとの想いを持ち、とてもやりがいを感じていました。

でも、ちょうど35歳を迎え、この先も大学に残るかを選択を迫られることになりました。
その時、わたくしは、研究者としては超一流になることはないと悟りました。
というのも、同僚の研究者がとても優秀で。
将来彼とポジション争いになった時にとうてい勝てないだろうと感じたんです。
また、時同じくして、研究以外の道で新たに使命感とやりがいのある仕事を見いだせました。
そして、その新たな仕事に挑戦したいという意欲が湧いていました。
そこで、研究者を辞めて現在の会社に転職することにしました。

興味を持って入った業界でしたが、
入社して1日目で自分が想像していた種類の仕事ではないことを理解しました。
それどころか、自分の得意なことは全くと言ってよいほど業務には無く。
反対に、自分にとって苦手なことを山のようにこなさないといけませんでした。

例えば、研究者時代のわたくしは、アイデアを出すのは好きで、
そのアイデアを即試すことに喜びを感じていました。
その一方で、成果を文書としてまとめるのが苦手。
また、成長には量稽古が必要だと考えていました。
更には、成功よりも失敗が当たり前の世界なので、多くの失敗をすることから成功へ繋げていくことが前提だと考えていました。
しかし、会社では、1にも2にも文書を書くことが仕事。
そして、失敗と言うものが全く許されない世界。
転職後にすぐに量稽古を積む機会を得ることはできず、なかなか仕事の勘所を掴み切るとこまでいきませんでした。

明らかな自身の能力と仕事で求められる能力とのミスマッチです。
努力はしてるつもりだけど、なかなか成果が得られない。
やってる仕事を面白いと感じることはなく、寧ろ苦痛に感じていました。

更に、業界も分野も変えたことで、誰からも期待されず、
むしろお荷物なくらいに思われているなと感じていました。
なので、やりたいことや自分に合う仕事は他にあるんじゃないか、
自分を活かす仕事はこれじゃないなどと、
毎日悶々として過ごしていました。
本当に毎日現在の仕事から目を背けようとしていました。

また、旅に出た当初、僕は飲み会では活躍しても仕事ではイマイチ振るわない存在でした。
はっきりと言って、さえないサラリーマンでした。
仕事にやりがいを感じない、
常に納期を気にしないといけない不安を抱えて仕事をし、
毎日残業、
土日も仕事、
でも納期遅れる、
そんな自分に周りから低く評価されてるなと感じていたので、ビクビクし、
自信もなく、
上司やグループの先輩からも頼りにされていないと感じ、
とても居心地の悪い状態で過ごしていました。

そして、次第に疲弊して、仕事を楽しいとは思えない状態で日々過ごすことになりました。
正直なところ、次の仕事が見つかったら仕事は早く辞めようと思っていました。
研究者時代とは真逆と言って良い状況でした。

また、私生活でも、
労働の割に給料もなかなか上がらず不満でした。
夢と言われても、何となくああなりたいイメージはあっても、近づける気がしないし、
何とか、現状を脱したい、
また、SNSで友達が美味しいものを食べていたり、海外に旅行している投稿を見ては、
人を妬んだり羨んだりしていました。

ですので、
何となく、変わりたいな、現状を打破したいなと感じてるけど、
日々の残業、土日も仕事で時間的余裕もなく、具体的に何から初めて良いか考えることもできず。
また、一歩踏み出す勇気も持てずに、明るい未来を見い出せていない状態でした。

特に策もないけど何とかこの状況から脱したいとの思いで、
言うならば現実逃避で、ヒッチハイクすることにしました。
何か変わるんじゃないかと薄っすらと期待を抱き。

「旅に出た当時の自分の状況」への1件のフィードバック

  1. 読み易く
    自分の身にも覚えがある
    状況説明でした

    大量文書との戦いの成果
    でしょうか?

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